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暴行の遺物:2
意識は、驚くべき道具です。催眠療法は、私たちに、意識が自動的に、経験したことのすべてを覚えていることを証明します。しかし、それがすべて意識されているということはありません。

無意識の意識とは、脳の働きだけを指すのではありません。それは、身体の中に、生きており、記憶や経験を貯める働きをします。

このように、この無意識の意識は、私たちが扱いきれないような、あるいは、その時点では解決できそうもない、圧倒されるような出来事や、感情的に困難な経験をもまた、蓄積します。

私たちが、この経験や記憶を忘れようとしても、それはできません。私たちが、それを拒絶することが出来ると信じることによって、私たちは、自分たちの身体の中に、今だに不快な気分が残っていることを自覚するのです。そして、それが解決されないままであればあるほど、私たちの自覚の意識の中で、その考えや記憶が、今この瞬間の平和や、静寂を感じることを邪魔し続けます。

拒絶することによって、「投射」(*心理学の言葉で、自分の中にある情動や態度が、自分に受け入れ難い時、それを他者のものとして、移し替えること:心の働き)が起こります。なぜなら、私たちは、自分の中にある問題に向き合うことが出来ない時、無意識のうちに、それを、私たちの周りにいる人や、この世界に見始めるからです。私たちは、他者を通して、自分で自分を困惑させる状況を作りますが、自分が、この困惑の原因である、源自身であるということに、決して気づきません。

私たちは、それらの拒絶したくなる不快な考えや、気持ちが、まるで”真実”であるかのように、反応し始めます。私たちは、私たちの無意識な投射である、人々や人々の行動に反応し、すぐにそれが、まるで私たちの過去に起きた不快な経験と同じように見える、感じられる、架空の世界へと入り込んでしまい、それが現実であるかのように、とらえてしまうのです。

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その日は、稲光りと、激しい雨が降り続いていました。
私の、あるクライエントの初診の予約は、キャンセルされたのでした。私が、オフィスへ着くと、誰かが私を待っていました。彼は、男の中でも巨大で、とても鍛えられた身体をしていました。彼の顔は、怒りのマスクそのものでしたが、私が、彼に、何が問題なのか尋ねると、「何も。ええ、私が考えられる限りでは、何も問題なんてないのです。」と言うのでした。

私たちは、事務所に入って、座りました。彼は、私に、”子ども時代から持続して続いている、彼の背中の肩甲骨の間にある痛み”について、話し始めました。背中のこの場所は、パワーと、怒りを貯えている部分なのです。
「今、痛みますか?」と私は尋ねました。
「はい。」と、彼は答えました。

私は彼をマッサージチェアーに座らせて、リラックスさせ、ゆっくりと、そして深く呼吸させました。
彼の頭をマッサージし、そして、首、肩とマッサージしていき、私の手が、彼の背中へと移っていきました。
その時です。突然、彼は私の手をむんずとつかんだかと思うと、それは痛いほどでした。
「止めろ!!」彼が、吠えるような声で言いました。それは、まるで動物のような、身体の深いところから来る、何ともいえない不思議な音声だったのです。

彼は、あっという間に立ち上がり、コートを手に取りました。私は、彼の背中を強く圧したわけではないので、少し戸惑いました。私の手首は、ズキズキと痛んでいました。
「私の圧は、強過ぎましたか?」私は尋ねました。
「いいえ。」彼はつぶやきました。「私は、万が一の時のために、車の中にスチールのパイプを常備してるんです。誰かが、私の車を盗むかもしれないんでね。私は、今からそれを取りに行って、誰かの頭を粉々にしてやろうと思います!」
「誰のです?」私は彼に聞きました。
「誰でもいい!例えば、私が食料品を買う時、レジを打っているアイツだ。奴はいつも、俺の女房のことを見てやがる。」

私は、彼が、ある深刻な暴行を加えようとしている一歩手前だということに気づきました。しかし、私はまた、彼の無意識な思考は、それを癒すことを望んでいるということにも、気づいたのでした。私は彼に、パイプを取ってきて事務所へ戻り、そして、枕を叩くようにと言いました。
「そんなことは出来ない。」彼は言いました。
「なぜ?」
「私はあなたのことを怒っているわけではない。」彼が答えました。

しばらく押し問答が続いた後、ついに、私たちは雨の中を一緒に歩いて、重い金属のパイプを取りに行きました。

事務所へ戻ると、私は彼に、どうやって叩くのか、やって見せました。彼は、こうやって叩くところを私に見られることを、恥ずかしがりましたが、はじめるとすぐに、彼は、激しく深い、怒りの衝動のまっただ中へと戻っていきました。

私は、彼に、枕に意識を集中させるようにと教え、すべての彼の怒りがそこへ向かうようにしむけました。そして、そのまま、叩き続けるように、また、私の目を見るようにと言いました。ほんの一瞬の間、彼は、まさに私を叩こうと、パイプを彼の頭上へと振り上げました。私は、目をそらしませんでした。

すると、彼は突然、パイプを落とし、号泣し始めました。彼は、自制がきかなくなって、泣き続け、枕へと、頭を横たえました。私は、彼の胸の辺りをそっと刺激して、もっと涙が出るように、サポートしました。彼の痛みは、とても古いものだったのです。

しばらくして、彼は私に、彼がまだわずか5才の時に、目の前で起こった、彼の父と兄の身の上に降りかかった暴行について、話してくれました。その暴行が起こった2、3日後、彼の兄は、彼(私のクライエント)に、ひどいいじめ(リンチ)をするようになりました。それは、何ヶ月にもわたりました。

私のクライエントは当時5才で、兄のリンチによって、自分の気持ちに正直でいることは不可能であると、無意識に深く拒絶する状態に陥ってしまい、世界を、ただ暴力と、狂気、そして愛のないところであると見るようになってしまいました。暴力による、子どもの犠牲者たちは、ほとんど、それ以外の選択肢を持っていません。

半年以上にわたるワークの後で、私のクライエントは、彼の全人生が、彼の無意識のうちに引き起こされた拒絶と、投射によって、形作られていたことに気づきました。彼が、彼の兄、それから、兄を攻撃した男、そして、自分自身を許した後、彼の長年にわたる、背中の痛みが消え、そして、彼のパワーと幸せ、そして自由が、輝いてきました。それはまるで、雨雲が去った後の、太陽のようでした。


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| 心理学/Psychology | 00:57 | comments(2) | trackbacks(0) |
コメント
コメント、どうもありがとう!本当にそうですね〜〜!特に、写真を見ていると、”瞬間の美”といったものを意識するのが、簡単になります。 -----
| fur | 2009/03/20 4:57 AM |
自然(この場合、この動画)見てると、一つとして同じ瞬間、同じシチュエーションないから、いつでも一瞬がその時が大事なんだと思い出させてくれます、Thanks
| Aya:peace and luv | 2009/03/19 1:19 PM |
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